実のなる木は、夢の木

 毎日散歩をしている。大体30分くらい。コースはいくつかあってその日の気分や諸事情できまる。雨が降ってきそうだから20分コースにしようとか、いつもより早起きしたから少し長く歩こうとか。

 今の楽しみは、なんと言っても実のなる木を見ることだ。びわ、サクランボが終わり梅の実が大きくなり色づく。かりんは一本の木にいったいどれだけ実をつけるのかという位、じつに満遍なく実をつける。ざくろの花の清らかなオレンジ色の美しさよ!花が終わるとすぐ、花の下の部分が膨れ実の準備に入る。これから咲こうという花のつぼみと同時並行ですすむ。

 そして昨日近所で見つけたプラム!知らなかった、プラムの木があるなんて!見上げると大きな木に鈴なりにどこもかしこもなっている。夢のようだ。小粒だが赤ワイン色に色づいているのが、手の届かない高さの所に見える。ここは果樹園だろうか。いったい誰が植えたのだろう。植えた人は食べているだろうか。山梨のプラム畑のプラムの木より実つきがいい。 

 しかし、どうして実のなる木を見るとこうもワクワク嬉しくなるのだろう。いにしえ人の遺伝子なのだろうか。